東京のすみっこより愛をこめて。fummyです😊💡
先日わたしもついにTOEIC875点を取得し、いわゆる「TOEIC高得点取得者(860点以上)」の仲間入りをすることができました!
リスニング455点+リーディング420点で、合計875点でした!
自分の成長を感じられて、思わずジ〜ンとしてしまったのですが、ここで気になったのは、
なぜTOEICスコア860点以上が、
「高得点取得者」と世間で評価されているのか?
ということです。
800点でも900点でもなく、なぜ860点??
そんなわけで、TOEIC860点以上がハイスコアとみなされる根拠となる情報、すなわち、
- TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価される客観的理由
- TOEIC860点以上の取得が難易度が高いことを示すデータ
- TOEIC860点以上の人のリアルな英語力(TOEIC800点の人との違い)
を、本記事ではまとめました。
TOEICスコアに関する評価は、人によって意見が分かれがちです。ネット上では「TOEIC860点なんて、実際は大したことない」という意見もかなり目にしますよね。
この記事ではなるべく冷静にTOEIC860点の実態を分析したいので、主観に寄りすぎないように、客観的な情報と事実を集めて、「TOEIC860点以上が高得点取得者と評価される理由」を示していきたいと思います。(「リアルな英語力」については、わたし自身の体験なので、どうしても主観が入ってしまいますが…)
ですので、読んでいただくと、ある程度客観的な情報と事実にもとづいて、「TOEIC860点以上を取得する意義」を感じていただけるのではないかと思います! TOEICスコアアップのモチベーションにしてもらえたら嬉しいです^^
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TOEIC860点が高評価である理由①:公式で「Aランク」評価
さっそくですが、TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価される客観的理由を見ていきましょう。
TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価される一番の根拠は、TOEICを運営しているIIBCが公式に発表している「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」の分類です。
これによると、TOEIC860点以上は、最高難易度の「Aランク」と評価されているのです。
TOEIC860点以上は、公式で最高の「Aランク」と評価されている
以下は「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」の抜粋です。
【TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表】
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
---|---|---|
A | 860〜 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730〜 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470〜 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では 業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220〜 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
(「TOEIC公式サイト」より抜粋。)
この表を見ていただくと、TOEIC860点以上は、最高の「Aランク」に分類されていて、「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」という素晴らしい評価を得ていることがわかると思います。
まあ、おそらく、実際にTOEIC860点以上のスコアを持っている人は、この表を見た瞬間に物申したくなると思いますが(笑)、ひとまず今はグッとこらえてください! 「TOEIC860点以上の人の実際の英語力」については後ほど話題にしますので。
ここで言いたいのは、「TOEIC860点以上をとったら、世間からこんなふうに評価される」ということです。
TOEIC公式から「英語がとてもできる人」というお墨付きをもらえる
最高の「Aランク」、「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」というのは、何しろ、公式が発表している評価です。「TOEIC860点以上の客観的な評価」として参考にせざるを得ません。
また、日本人のほとんどの人はTOEIC860点以上のスコアを持っていないので、多くの人はTOEIC860点以上の人の英語力をイメージできません。なので、公式の評価を頼りにするしかないのです。
つまりは、国内の多くの学校や一般企業において、TOEIC860点以上のスコアを所持している人は、間違いなく「公式にお墨付きをもらった、英語がとてもできる人」とみなされます。業界や業種や部署によっては、神だと崇めたてまつられてしまう可能性すらあります(笑)。
(誇張表現に見えますが、意外とそうではないことは、以下の記事を読むと納得していただけると思います。TOEIC800点ですらこんな状態ですから…)
まとめると、TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価される理由は、ほとんど以下に集約されます。
- TOEIC860点以上は、公式で最高レベルの「Aランク」と評価されているから。
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TOEIC860点が高評価である理由②:難易度が高く、取得者が少ない(上位8%未満)
TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価されるのは、「公式でそう発表されているから」に尽きるのですが、実際に難易度が高く、取得者が少ないというのも、TOEIC860点以上の高評価につながっていると考えられます。
ヒントとなるのは、TOEIC受験者の中で860点以上を取得している人の割合です。
TOEIC860点以上の人は、上位8%未満。
以下は、TOEIC公開テスト(2019年7月実施)受験者のスコア分布の表です。(※2019年9月時点で公開されている、最新の公式データです)わたしが実際に受験した試験でもあります。
ちなみにTOEICは、毎回、難易度が一定になるようにテストが作成されているので、スコア分布も毎回大きくは変わりません。
TOEIC公式サイトの「平均スコア・スコア分布 詳細 (第242回)」から抜粋して作成。
ご覧の通り、このスコア分布の表は、「リスニング」、「リーディング」、「合計」に分類されています。そして、それぞれのスコア区分で、その点数以上をとった人数と、その点数に満たなかった人の割合(%)が書かれています。
この表の「合計」の部分を見ると、「860点以上」という区分は無いのですが、「845点以上」と「895点以上」という区分はあります。ですので、860点以上を取得した人は、上位7.6〜3.6%の間だということがわかります。(表の赤枠で囲ったところ)
つまり、TOEIC860点以上を取るということは、少なくともTOEIC受験者の92%以上がとれていない点数を取得するということなのです。「容易ではない」という雰囲気は、感じていただけるかと思います。
- TOEIC860点以上は、受験者の92%以上が取得できていないスコアであり、難易度が高いから。
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TOEIC860点が高評価である理由③:英語の実力がないと取得できない
「TOEIC860点なんて大したことがない」という意見がネット上で見られるのは、860点レベルでも、訓練していなければ英語はペラペラではないし、ナチュラルスピードのネイティブの英語にはついていけないこともあるからでしょう。
わたしだって、TOEIC860点以上を取得したからと言って、公式が言うように「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」かと問われれば、全力で否定しますからね。(笑)
でも、TOEIC860点を超えた人は感じているはず。
860点前後から、明らかに英語の実力がついてきたということを。
ちょうどわたしが、前回TOEIC受験時ののスコアが800点で、今回が875点(860点に近い点数)だったので、その差を肌で感じることができました。75点なんて、一見、微々たる差のように思えるじゃないですか。ところが蓋を開けてみると、英語の実力はぜんぜん違います。
TOEIC800点は、「テスト慣れ」や「小手先のテクニック」でなんとかなってしまうんです。でもそれは800点が限界。TOEIC860点は、しっかりした英語の基礎力が身についていないと取得できないと断言できます。
なので、ここからは、TOEIC860点以上の人が何ができるのか、TOEIC800点の人とはどう違うのかということを取り上げて、TOEIC860点あたりに英語力の壁があることを示したいと思います!
TOEICリスニング455点の人は、すべての問題について概要は聞き取れる。
TOEICスコア860点以上と言っても、点数の内訳は人によって違うと思います。
ですので、今回は一例として、わたしがTOEICスコア875点を取得した時の内訳をもとに、リスニングが455点の人と、リーディングが420点の人が、それぞれ何をできるのかを紹介していきます!
TOEICリスニング455点の人は、上位10%未満。
まずは難易度のイメージが湧きやすくなるように、またもや、2019年のTOEIC公開テスト第242回のスコア分布の表を使います。
TOEIC公式サイトの「平均スコア・スコア分布 詳細 (第242回)」から抜粋して作成。
この表によると、リスニングで455点を取得した人は、「445点以上」の区分に当てはまります。445点以上は受験者の10%が取得していますね。
TOEICのリスニングの満点は495点なので、445点はほぼ9割の点数です。リスニングで9割以上の点数を取っている人が全体の10%を占めているとは・・・。予想よりも多いなという印象です。
TOEIC875点(リスニング455点)の人は、すべての問題の概要を聞き取れる。
TOEICリスニングでほぼ9割以上の問題に正解している人は、TOEICのすべてのリスニング問題について、最低でも概要は聞き取れる実力を持っています。
具体的には、例えば、
という程度の内容は、すべての問題について聞き取れています。
TOEIC800点(リスニング415点)の人は、概要すら聞き取れないことがある。
しかし、これがスコア800点(リスニング415点)のときは、もっとずっとあやふやでした。
点数的には8割以上取れているので、内容も8割理解できていると思ったら大間違いです。問題の会話が終わった時点で、「・・・あれ?いまなんの話だったっけ?」ということが、結構ありました(笑)。概要すらも聞きとれていないという状態です。(※詳細は関連記事を参照)
そんな悲惨な状態だったのが、875点(リスニング455点)を取得したいまは、全ての問題について、「誰が、誰に対して、どこで、何のトピックについて会話しているか」程度なら理解できるようになっているんです。800点の時とは全然違いますよね。
- TOEIC860点以上(リスニング455点)の人は、TOEICレベルの語彙・ハッキリとした発音であれば、「誰が、誰に対して、どこで、何のトピックについて会話しているか」程度なら、全ての会話について理解できる実力をもっている。
- TOEIC800点(リスニング415点)の人は、会話がひととおり終わった後で、トピックの概要すら理解できていないことがちょくちょくある。
TOEICリーディング420点以上の人は、時間内に問題を概ね解き終えられる。
データを見るとわかるのですが、リスニングよりも点数が出にくいのは、リーディングです。
TOEICリーディング420点の人は、上位5%未満。
わたしが875点をとった時、リーディングのスコアは420点でした。リーディングで「420点以上」を取得している人は、なんと受験者の4.9%までに落ち込みます。
TOEIC公式サイトの「平均スコア・スコア分布 詳細 (第242回)」から抜粋して作成。
リーディングも満点は495点なので、420点は8割ちょっとの正答率ですが、それでも4.9%しかいないのです。リスニングは9割近く正解している人が10%もいたのにも関わらず、です。
TOEIC全体として、リスニングよりもリーディングの方が点数が取りにくい傾向があるのがはっきりわかりますね。
TOEICリーディング420点以上の人は、時間内に問題を概ね解き終えられる。
実はわたし、リーディングは時間内にすべて解き終えられていません(笑)。
420点を取得した時は、最後の問題文を読み終わって1問回答したあたりで時間切れだったので、4問ほど手づかずで残してしまいました。もう少しと言えばもう少しだったのですが・・・。
しかし、これが800点(リーディング385点)時点では、20問も手つかずの問題があったんですよね。この16問の差は、実はかなり大きいです。
TOEIC860点とTOEIC800点の読解スピードの差は、1600〜2000語分もある。
TOEICのリーディングは、前半は穴埋めや一問一答式の問題ですが、後半は長文を読んでそれに対する問題に答える形式です。
なので、20問が手つかずという状況は、実際には、長文が4つと、それらに対する問題が合計で20問残っていることになります。これが、TOEIC800点(リーディング385点)のとき。
そして、TOEIC860点(リーディング420点)のときは、最後の長文を読みきった上で4問手つかずという状況です。
つまり、TOEIC860点(リーディング420点)とTOEIC800点(リーディング385点)の読解スピードの差は、語数に換算すると以下のようになります。
- 長文4つ分(各々、300〜400語程度) : 1200〜1600語
- 長文に対する問題16問分(各々、30語前後) : 480語
これらを合計すると、ざっくり1600〜2000語程度になります。
要するに、TOEIC860点(リーディング420点)のときは、TOEIC800点(リーディング385点)のときよりも、同じ制限時間内で、1600〜2000語も読解スピードがアップしているということです。ぜんぜん違いますよね。
- TOEIC860点(リーディング420点)の人は、時間内に問題を概ね解き終えられる。(実際はあともう少しだったけど…)
- TOEIC860点(リーディング420点)の人は、TOEIC800点(リーディング385点)の人よりも、同じ制限時間内で、1600〜2000語分も読解スピードが速い。
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補足:TOEICのスコアシートのPercentile rankは「世界」での割合
個人情報を隠してくれるのは、シェリーメイちゃん!
ところで、今回TOEICのスコアシートをまじまじと眺めていて初めて知ったんですけど、スコアシートにも「Percentile rank」が印字されていますよね(写真で赤く囲ったところ)。これ、「ある母集団の中で、自分の点数に満たなかった受験者が何%いたか」という割合なのですが、この母集団というのが、
「2016年1月から2018年12月に世界中で実施したTOEIC公開テストの全受験者」
だそうです。(※スコアシートの右下の「スコアの読み方」参照)
つまり、これを見ると、全世界のTOEIC受験者の中での、自分の位置がわかるのです。
世界基準でみると、日本人はTOEICの点数が低め。
再び参照!
それにしても、世界基準だと、リスニング455点は14%(日本では10%未満)、リーディング420点は11%(日本では5%未満)もの人が取得しているのですね。TOEIC875点は、日本だと希少価値が高そうですが、世界だとそこまで珍しくないのかもしれません。
わたしも、今回頑張った自分をねぎらいつつ、「しかし、世界は広いのだぞ・・・」と、適度に自分を戒めていこうと思います^^
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まとめ:TOEIC860点以上の人は、世間からの評価が高く、希少性も高く、英語の実力もある!
ここまで読んでいただいて、TOEIC860点の世間的評価、難易度、英語の実力(TOEIC800点との違い)について、イメージを持っていただけたでしょうか。TOEIC860点以上が「高得点取得者」と評価される理由が見えてきたのではないかと思います。
これまでの情報をもとに、「TOEIC860点以上を取得する意義」をまとめると、以下のような感じになります。
- 公式で最高の「Aランク」というお墨付きをもらえるため、高い評価を得られる
- 日本では受験者の8%未満しか取得できないくらい高難易度で、希少性が高い
- 英語の実力がそれなりにないと取れないので、英語力の証明になる
確かに、「TOEIC860点以上」というスコアに関しては、公式による「Aランク」評価が一人歩きしがちなのは否めません。その素晴らしいイメージが先にあると、いざTOEIC860点以上を取得しても、期待したほど英語ができなくて、「860点以上なんて、大したことないよ」と言ってしまう気持ちもわかります。
ですが、事実として、TOEIC860点以上をとれば、公式からお墨付きをもらえるので、多くの企業・学校ではかなりの高評価を得られます。また、特に日本という国では、TOEIC受験者の上位8%しか取得できないくらい難易度が高く、希少性が高いのはデータから明らかです。そして、小手先のテクニックでは取れません。英語の実力がそれなりにないと取れない点数です。
ですから、860点以上を取得したら、ぜひ自分を褒めてあげてください。
あなたは間違いなく頑張ったし、
間違いなく希少性高いです!!
ちなみに、わたしが今回TOEIC875点を取得した際にどんな勉強をしたのかを、別記事にまとめましたので、よろしければ、参考にしてみてください^^
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy