東京のすみっこより愛をこめて。
過去にTOEICは10回以上受けていて、最終スコアは800点のfummyです😊💡
近頃『ワールドトリガー』というマンガにどっぷりハマってしまったため、タイトルは米屋先輩でお送りしております。すみません、ワールドトリガーの話はこれ以上は広げません(笑)。
本題に入ります。
わたしはTOEICスコア800点を持っているのですが、普段は人に絶対に言いません。なぜなら「TOEICスコア800点」と知られると無条件に「英語ができる人」にカテゴライズされてしまうからです。
実際、わたしが以前勤めていた会社の基準では、TOEICスコア730点以上が海外赴任できる目安になっていたことを考えても、
というのが、世間一般のイメージのような気がします。
じゃあ、TOEIC800点のfummyさんはペラペラなんですよね?
う、うーん・・・。
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TOEIC800点の幻想を打ち砕く
こちらは、TOEIC800点を取得したときのスコアシートです。2年前のものなのですが、理想と現実のギャップに耐えられなくなって、これ以降TOEICを受けていません(笑)。
もちろん、素晴らしい実力をお持ちのTOEIC800点の方もこの世にはいらっしゃると思います。しかし、800点くらいだと、テスト慣れしてくると意外とテクニックで取れてしまったりするので、「TOEIC800点は過剰に評価されすぎ」というのがわたしの所感です。
じゃあ、TOEIC800点レベルの人って、いったい何ができるの?
ということについて、「800点取得当時の2年前のことを振り返ってどうだったか」を書いておこうと思います。(これを書いている今は、いろいろやった結果、もう少しマシになっているので。笑)
TOEIC800点の幻想がガラガラと音を立てて崩れるので覚悟しておいてください^^b
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TOEIC800点レベルのリスニング力
TOEICのリスニングセクションでは495点満点中415点なので、一応点数的には英語が8割以上聞けていることになります。「8割ってことは、英語で言っていることがだいたいわかるんだね!」ととらえられがちですが、実はそうでもないです。
TOEIC800点レベルの「TOEICテスト」上でのリスニング力
実際、TOEICのリスニングセクションのすべての問題の内容について、まんべんなく8割理解できているわけではないんですよね。問題によって「9割以上理解できているもの」と、「何を話題にしているかはわかるけれど気づいたら会話が終わってた(笑)」くらいの理解度のものもあります。All or Nothing って感じです。
考えてみてください。友達と日本語で会話をしていて、言っていることの2割が聞き取れなかったらストレスですよね。さらに、その聞こえなかった2割に、そのトピックにおいて重要な単語・表現が含まれていたら、その発言の意味のほとんどが理解できないはずです。例えば、こんなふうに言われたとき。
「うちのお母さんが●●●にハマってて〜、私ももらっちゃんだよね〜。」
すごく中身のなさそうなセリフですが、それでも最初の●●●が聞き取れなかった時点でいったん思考停止するので、その後の発言が頭に入らなくなります。
TOEICの場合は、こういう理解度0か100かが、2:8の割合で起こる感じでしょうか。
さらに言うと、TOEICは発音がはっきりしているし、テスト慣れしてくるとだんだん会話の内容が予測できるようになるのですが、日常会話は予測不可能なので、もっとひどくなります。
TOEIC800点レベルの「日常生活」上でのリスニング力
まず、洋画は字幕なしで見られません。
一般的な英語圏のネイティブとの会話はどうかというと、仕事の話題なら6割くらいはわかりますが、日常会話だと半分以上わからないです(※仕事などでネイティブと会話したときの体感)。
仕事の話が比較的わかるのは、話題が限られているので、「あのメールの件ね」とか「いま絶賛炎上中のあの問題の件ね」とか、予測がつくからです。
仕事の話題よりも日常会話の方がリスニングの難易度が高いです。
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TOEIC800点レベルのリーディング力
リーディングセクションは、リスニングよりも点数が低く、385点です。
この差はまず、リスニングは試験時間内に全部回答しているけれど、リーディングは時間内に読みきれていないというのがあります。
TOEIC800点レベルの「TOEICテスト」上でのリーディング力
リスニングよりも点数の低いリーディングなのですが、100問中最後の20問くらいは時間が足りなくて手つかずです(もちろん試験終了5分前くらいに、残りのマークシートを脱兎のごとく塗りつぶしてますよ!笑)。それでも385点なので、ちゃんと読んだものについては、一応正答率96%くらいなんですね。
一見すごそうですが、わたしは結構テスト慣れしてしまっているので、ある程度テクニックで解けてしまうんですよね。単語の意味がわからなくても、文法的に答えはこれしかないな、とか。TOEIC800点レベルだと、そういう小手先のテクニックでなんとかなってしまったりするんですよ。
TOEIC800点レベルの「日常生活」上でのリーディング力
わたしもかつて「TOEIC800点レベルになったらベットでごろごろしながら『ハリー・ポッター』の原書を読めるんだろうな〜」という謎の幻想を抱いていたこともありました(笑)。
現実は『ハリー・ポッター』の原書なんて夢のまた夢です。単語も構文も歯が立ちません。
新聞記事も読むのがつらいです。
新聞記事に関しては、一応、辞書がなくても記事の大意はわかるんですが、細かいところがわからないので、本当に自分の解釈が正しいのか確信が持てなくて、すさまじいストレスを感じます。
実際、英語学習者向けに単語を制限して、加減して書かれたGR(Graded Reader)という洋書がありますが、GRの一番低いレベルですら、初めて読んだ時には読むのつらかったです。大意はわかるし、知らない単語もイラストで意味を推測できるのですが、前置詞とかの細かいニュアンスがぜんぜん伝わってこないので、とにかく気持ち悪いんですよね。
ちなみにGRの一番簡単なレベルの洋書のサンプルはこちらに載っています。
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TOEIC800点レベルのスピーキング力
信じられないかもしれませんが、当時のスピーキング力はと言うと、「この内容を英語で言おう」と思ってから3秒以内に口に出せる英語は「I’m fine」とか「Yes」とか「No」くらいでした。
それなのにTOEICの点を知られると「英語ができる人」と見なされて、海外出張要員に選出されるから恐ろしいですよね。当時、わたしも実際に仕事でアメリカに出張に行きましたから。この時も基本的にはTOEICスコアは誰にも明かしていなかったのですが、会社のデータベースにTOEICのスコアを登録しないといけなかったので、上司にはバレたんですよね(笑)。
わたし「ぜんぜん話せませんが。(真顔)」
上司 「またまたー」
というやりとりが何度行われたことか。(※毎回スルーされます。T_T)
この時にTOEICスコアの過大評価っぷりに気づいたんです。だって、
という例文を見て、英語訳が5秒以内に口から出てこなかったですからね。1週間後にアメリカに旅立つっていうのに。当時の絶望たるや・・・。
ちなみに、出張前に慌ててこれをやって気づきました。もう「中学英語(笑)」ってバカにするのやめました。これのおかげでなんとかアメリカ出張ではミッションを果たせました。その後またブランクが空いたら忘れましたが・・・(笑)
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おわりに:本当の英語力を身につけるために
以上のように、TOEIC800点の夢を打ち砕いてきました(笑)。
本当に、TOEIC800点とっただけだと、理想とはほど遠いんですよね。TOEICスコアが知られると「英語できるんだね〜」って言われるけど、実際はぜんぜんできないので、英語コンプレックスがとどまるところを知りません。
「TOEIC800点、過大評価されすぎ!」
「TOEIC800点なんて英語を聞くことも読むことも話すこともできないよ!!」
というのが、わたしの心からの叫びです。
とはいえ、最近調べたら「特に日本でTOEIC800点以上が過大評価される理由」がわかって納得してしまったので、いまは仕方がないことなのかもしれないと思っています。
この、TOEIC800点なのに、いうほど英語ができてなくヤキモキしているのが2年前。
英語多読と英会話を始める前の状況です。
「英語できるんだね〜」って言われるのが本当にストレスで、「本当の英語運用能力を身につけたい」という切実な気持ちから、その後英語多読とオンライン英会話を始めました。そしてちょっとマシになってきたのを初めて実感しています。
なので、最近はむしろ英語に触れるのが楽しくなってきました。このブログで、日本にいながらにして本当の英語力を身につける過程を報告していきたいと思っています!
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy