おしゃれ〜♪なデザインによく使われているグラデーション。
一気に洗練された雰囲気になりますよね。わたしも大好きです(。>ω<。)♡
↓のイラストはIllustratorで作ったものですが、背景のキラキラ模様にグラデーションがかかっています。今回はこのような、パターンにグラデーションをかける方法をまとめてみました。
Illustratorでグラデーションをかけること自体は難しくないのだけど、
「パターンで背景を塗りつぶして、そこにグラデーションをかける」
のは、ちょっとひと手間いります。
が、一度できるようになってしまえば、あらゆるパターンに応用できるので、表現の幅が一気に広がりますよ╰(*´︶`*)╯ワーイ
Illustratorを使った、グラデーションのかけ方や、パターンスウォッチの作り方の操作が曖昧な人は、この機会にぜひできるようになってみてください( *´꒳`*)੭⁾⁾
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今回つくる背景パターン(キラキラ模様)
今回はこの画像のような、キラキラ模様の背景パターンをつくってみたいと思います。
こちら、背景だけ抜き出すとこうなっています。
パターン一つ一つではなく、塗りつぶした背景パターン全体に、ブルーからターコイズブルーのような色に移りゆくグラデーションがかかっているのがわかると思います。
なので、このキラキラ模様の背景パターンは、
- まずパターン(キラキラ模様)を作り、
- パターン(キラキラ模様)で画面を塗りつぶして、
- そこにグラデーションをかける。
という流れで作っていきます!
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塗りつぶした背景パターンにグラデーションをかける方法
それではここから、
- パターン(キラキラ模様)を作成
- パターンで背景塗りつぶし
- 塗りつぶした背景にグラデーション適用
をやっていきたいと思います!
1. パターン(キラキラ模様)を作成する
キラキラ模様のパターンを作る方法はたくさんありますが、ここでは円(●)を使って、お手軽にパターンを作ってみましょう。
( 1 )アートボードを作成する
イラレを起動し、「ファイル」→「新規…」から新規にアートボードを作成します。
今回は80×80(px)のパターンを使用する予定なので、アートボードは80の倍数の800×560(px)の大きさにしました。
( 2 ) パターンを作成し、パターンスウォッチに登録する
円でキラキラのパターンをつくっていきます。
( 2 ) – 1. 小さな正円をつくる
まず、92×92(px)の正円をつくります。ツールパネルから楕円形ツールを選択し、アートボードをクリックして、出てきたウィンドウの幅と高さに92を入力してEnterキーを押して確定します。
できた円の色はなんでもよいです。今回は黒(#000000)にしています。線は”なし”にしてください。
( 2 ) – 2. 小さな正方形をつくる
今度は80×80(px)の正方形をつくります。ツールパネルから長方形ツールを選択し、アートボードをクリックして、出てきたウィンドウの幅と高さに80を入力してEnterキーを押して確定します。
こちらは、塗りと線は”なし”にしてください。
( 2 ) – 3. 円と正方形を重ね、中心をそろえる
円と正方形の両方を選択した状態で、整列パネルの整列方法は「選択範囲に整列」を選択。「水平方向中央に整列」、「垂直方向中央に整列」を順番に選択して、円と正方形の中心がぴったりと重なるようにそろえます。
そろえたら、レイヤパネルで、正方形のレイヤーを円のレイヤーの下に配置してください。
これでパターンができました!
( 2 ) – 4. パターンをパターンスウォッチに登録する
できたパターンをパターンスウォッチに登録しましょう。
円と正方形を両方選択した状態で、スウォッチパネルにドラッグ&ドロップします。
これでパターンがパターンスウォッチに登録できました!
当然の疑問だと思いますので、解説します!
【解説】正円の下に透明の円を配置する理由
イラレの仕組みとして、パターンにしたい形の下に透明の正方形を置くことによって、パターンにする範囲を指定することができるのです。
ちょっと図解をしてみます。
80×80(px)の円を単体でドラッグ&ドロップすれば、そのままスウォッチパネルに登録することができます。しかし、その場合は円全体がパターンになるため、広範囲を塗りつぶしたときに、左図のようにパターンとパターンの間があいてしまいますし、キラキラが大きくなります。
これに対して、92×92(px)の円の80×80(px)の範囲をパターンとして指定するとどうなるか。塗りつぶしたときに、右図のように円が重なり合うように配置されるため、キラキラが小さくなります。
このように、円の大きさを変えると、キラキラが大きくなったり小さくなったり、形が変わったりしておもしろいですよ。いろいろ試してみてください!!
2. パターンで背景を塗りつぶす
つくったパターンで、背景を塗りつぶしてみましょう。
( 1 ) 背景用に、アートボードと同じサイズの長方形をつくる
ツールパネルから長方形ツールを選択し、アートボードをクリックして、出てきたウィンドウの幅に800(px)、高さに560(px)を入力してEnterキーを押して確定します。
つくった長方形を選択した状態で、整列パネルを開きます。
整列方法は「アートボードに整列」にチェックがついた状態で、「水平方向中央に整列」、「垂直方向中央に整列」を順番に選択し、長方形とアートボードがぴったり重なるようにします。
( 2 ) 背景用の長方形をパターンで塗りつぶす
背景用の長方形を選択した状態で、さきほどスウォッチパネルに登録したパターンをクリックします。
そうすると、下記のように長方形が塗りつぶされます。(目がチカチカしたので、小さめ!笑)
( 3 ) 背景パターンを任意の色で塗りつぶす
再び、アートボードと同じサイズ(800×560)で長方形をつくり、アートボードに整列してください。
塗りは”任意の色”、線は”なし”にしてください。
わたしの方では、ピンクに塗りつぶしています。
レイヤパネルで、このピンクの長方形レイヤーを、パターンで塗りつぶした長方形レイヤーの下に配置してください。下記のようになります。
上図のようになったら、ピンクの長方形レイヤーとパターンで塗りつぶしたレイヤーの両方を選択します。そして、透明パネルの「マスク作成」をクリックします。
下記のように白くなりますが、心配しなくて大丈夫です。
レイヤーパネルを見ると、先ほどの2つの長方形レイヤーがひとつの白い長方形レイヤーに統合されています。
これを選択した状態で、透明パネルの「マスクを反転」にチェックを入れます。
「マスクを反転」にチェックを入れると、ピンクのレイヤーの色が、パターンで塗りつぶしたレイヤーに適用されました。
3. 背景パターンにグラデーションをかける
先ほど背景パターンをピンクに塗りつぶしましたが、このカラーをグラデーションに変えていきます。透明パネルで、ピンクのレイヤーが選択されていることを確認してください。
透明パネルでピンクのレイヤーが選択されている状態で、グラデーションパネルを開きます。グラデーションパネルの左上の四角い窓をクリックし、グラデーションを適用します。種類は「線形」にしておいてください。
グラデーションのパターンが下記のような「白→黒」のパターンになっていない場合は、グラデーションパネルの左上の四角い窓の右隣にある▼ボタンをクリックし、「ホワイト、ブラック」のグラデーションパターンを選択してください。
グラデーションパネルの下部に、白から黒に色が移り変わっていくグラデーションスライダーがあります。グラデーションスライダーの下の、左端のポイントをダブルクリックしてください。
そうするとカラーパレットが開きますので、カラーコードに”ブルー(#77a1d3)”を入力し、Enterキーを押します。
同様に、今度はグラデーションスライダーの下の、右端のポイントををダブルクリックしてください。
カラーパレットで、カラーコードに”ターコイズブルー(#79cbca)”を入力し、Enterキーを押します。
これで、パターンで塗りつぶした背景にグラデーションを適用することができました!!
確かに!自分で好きな色にしたいですよね。
気になる方は、グラデーションの色をつくる時に、わたしがよく参考にするツールを以下の記事にまとめましたので、参考にしてみてください。
4. 最終調整をする
さて、パターンにグラデーションを適用できました。
このままでもよいのですが、この背景の上に白文字をのせたいな〜と思ったので、白文字が目立つように背景をもう少し暗くすることにしました。
またもや、アートボードと同じサイズ(800×560)で長方形をつくり、アートボードに整列してください。塗りは先ほどのグラデーションでつかった”ブルー(#77a1d3)”、線は”なし”にしてください。
そして、たった今つくったブルーの長方形レイヤーを、グラデーションを適用した長方形のレイヤーの下に配置します。
こんな感じで、白い文字も目立ちそうな背景になりました!!
こちらに文字を置いてみたり、イラストを置いてみたり、つかってみてください〜!
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補足(応用):使用するパターンを変えて、キラキラ度を上げてみる
キラキラ模様の背景パターンは様々な作り方がありますが、今回は、1番シンプルに「円(●)」から作るやり方を見てきました。
「円(●)」は特別な素材が手元になくてもお手軽に作れるし、シンプルな形なのでパターンスウォッチなどの仕組みが理解しやすいので、今回この方法を採用しました。
さらに、「円(●)」を他のモチーフに変更すると、他のパターンがいくらでも作れるため、応用がききます。
他のパターンでつくるとどのようになるか、少し見てみましょうか。
七宝柄を使うと、よりキラキラ度が上がる
例えば七宝柄。これは日本の伝統柄ですが、並べると花柄みたいにもなるし、円の大きさ調整するとキラキラ模様のようになって、たくさんのバリエーションができるので便利なモチーフです(。>ω<。)♡
今回の背景パターンの作り方を参考に、円(●)を七宝柄に変えてみると・・・こんなかんじで異なる柄になります。キラキラ度が上がりますね!!
こんな感じで、モチーフを変えて、楽しんでみてください╰(*´︶`*)╯
以下の記事で紹介した本をやった方は、まさに七宝柄が手元にあると思うので、使ってみてくださいー!
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おわりに
これでパターンスウォッチとグラデーションは完璧でしょうか!?笑
パターンの円の大きさを変更してキラキラの形を変更してみたり、グラデーションをご自分の好きな色に変更してみたり、いろいろ遊んでみていただけたらなと思います。
また記事中ですでにご紹介しましたが、グラデーションの色を決める時に役立つツールを以下の記事にまとめましたので、これも参考にしてみてください。
それから七宝柄など、パターンに使えるモチーフを色々作れるようになりたい方は、こちらの記事も参考になると思います(*´꒳`*)
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy