東京のすみっこより愛をこめて。fummyです😊💡
Webデザインの専門学校に通うと、だいたいカリキュラムはイラストレーター(Adobe Illustrator)(略して ” イラレ ” )の使い方から始まります。
このIllustratorが、結構クセモノ。
「これからおしゃれなWebサイトを作れるようになるぞ〜╰(*´︶`*)╯♡ウフフ」と期待に胸を膨らませる乙女たちの甘い夢をいきなりへし折ってくる、最初の壁こそがIllustratorなのではないだろうか、と思う。(※なぜ「乙女たち」なのか? Webデザイン専攻は女性比率がとても高いのだ!)
どうしてそんな意地の悪いことを言うのかというと、わたし自身、今でこそ、この程度のイラストなら特に不自由なく作れるのですが、、、
Illustratorで制作したイラスト(*´꒳`*)
実を言うと、専門学校在学中に、Illustratorを習得することはできなかった。
それどころか、あまり恥を晒したくないのだけど…、Illustratorの単位が取れなくて、危うく修了証がいただけないところだった。 (((;°Д°;))))(※最後の最後になんとかいただけました)
だから、「イラレって、初心者には難しいよね・・・」と、今でも全力で思っている。
まあ当時のわたしは「学校で初めてイラレ触りました〜」っていう完全な未経験者だったし、単純にセンスや努力が不足していただけなんだと思います( ´;ω;` )ブワッ
けれど、「専門学校に通ったのにも関わらずIllustratorが習得できなかった」というのがとてもとてもとても悔しかったのです・・・。
なので、卒業後にIllustratorは自力で身につけました。
その時に、
最初からこれをやっておけばよかった!!!! (>_<)
と心底思ったIllustratorの入門書(参考書)が1冊あるので、それを紹介したいと思います。
これをやったおかげでIllustratorの基本操作が不自由なくできるようになったし、その後はイラストを作れば作るほどどんどん上手くなっていくことが実感できて、本当にIllustratorが楽しくなりました^^
Illustratorを独学したい人とか、やり直しで身につけたい人の参考になれば! (*´꒳`*)
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おすすめ入門書『Illustratorジャパンメソッド』
というわけで、わたしにとって救世主といえるイラレ入門書(参考書)がこちら。
井上のきあさん著、『Illustratorジャパンメソッド』。
・・・・・・和柄??( ゚д゚)ポカーン
というのが第一印象ではないでしょうか?笑
この本、一見すると初心者向けの本に見えないですよね。しかも和柄に限定されているから、スルーする人、絶対にたくさんいると思います。わたし自身も、その時たまたま和柄にハマっていたから、あまり考えずにamazonでポチッとしたってだけ。
ところが、届いてペラペラっとページをめくってみてびっくり!! 本の構成が、初心者がゼロからIllustratorを身につけることができるつくりになってる!!
ピンときたので、一気に最初から最後までやり通しました。
そう、この本の使い方は単純です。
ドリルのように、最初から最後まで
1冊やり通すこと。
1冊というと大変そうに思えるかもしれませんが、おそらく2〜3日、早い人なら1〜2日で全部できるんじゃないかな。わたしは3日かかりました。
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『Illustratorジャパンメソッド』でイラレが習得できる3つの理由

『Illustratorジャパンメソッド』の中表紙より。 色合いが素敵( *´꒳`*)
専門学校でイラレを習得できなかったザ・落ちこぼれなわたし。それを救ってくれた恩人とも言えるこの本、『Illustratorジャパンメソッド』。
「いったいどうして、この本がそんなによかったんだろうか…?σ(・ω・,,`)?」と考えてみると、その理由は以下の3つにまとめられると思います。
- 「ものをパーツに分ける思考法」が身につく。
- 難易度が適切。よく使う機能に集中して段階的・着実にレベルアップできる。
- 和柄素材が成果物として残るため、達成感に満たされる。
特に1番目の、「ものをパーツに分ける思考法」は本当に目から鱗でした。
なるほど! イラレができる人はこう考えているのね!!?
って、思わずひざを打ちましたもん。
・・・と、そんなこと言われても、全然ピンときませんよね。笑
どういうことか、ちょっと具体的に見てみましょうか。本の中身も一緒に(*´꒳`*)
理由①:「ものをパーツに分ける思考法」が身につく
さて、「ものをパーツに分ける思考法」ってなんなのでしょうか。
耳慣れない言葉? それもそのはず。わたしが勝手に命名しただけで、『Illustratorジャパンメソッド』にはこんな用語は出てきません。でも、イラレで作品を作る制作者さんたちは、たぶん無意識にこの思考法でイラストを作っているんじゃないかな。
なぜかと言うと、Illustratorでイラストを作るときに、「ものをパーツに分ける思考法」を使うと、あっと言う間にイラストができてしまうから。
具体例を挙げると、こういうことです。
パーツに分けて「桜」を作る
例えばイラレで桜の花を作るとします。どのように作りますか?

↑↑こんな桜の花の1つを「作ってみよう!!」と思った時・・・。
おそらく、以前のわたしのようなイラレ初心者は、ペンツールで花びらの輪郭をとることをまず考えるんじゃないでしょうか。
もちろん色々な作り方があると思いますが、『Illustratorジャパンメソッド』で紹介されている方法は、ザックリ言うと、こんなかんじ。 (※厳密にいうと、この桜の花(小桜)に関しては、本書で紹介されている作り方と結構違います。「左右対称のモチーフ」を作る時のザックリしたイメージがこんなかんじ!!と思ってください)
- 花びらの半分をつくります。
- 反転コピーします。
- 花びらを回転コピーします。
はいできあがり。
慣れてしまえば、ものの2分で桜の花ができます。
もうね・・・、震えました。衝撃。
本当に、このプロセスを初めて知ったときには、頭をガツンと殴られたようでした。
「え・・・っ、花びら、描かないの・・・!?」って。
パーツの最小単位から、イラストを作る
「花びらの半分から桜の花を作る」ような発想をするためには、
- ものをパーツに分けてとらえること
- さらには、最小単位のパーツをどこに置くか見定めること
がポイントになります。
今回の場合は、最小単位は「花びらの半分」です。
ものをパーツで分け、最小単位のパーツをつくる。
そして、それを傾けるなり反転するなりコピーするなりする。
単純ですが、基本的には、ほぼこの繰り返しでイラストができてしまうのです。
「ものをパーツに分ける思考法」が身につくと・・・
これを分かった上で冒頭に載せたイラストを見てみると、「ものをパーツに分ける思考法」をフル活用していることがバレッバレですね。笑
もちろん、最初のうちは、何を最小単位にすればいいのか全然ピンとこないものです。
でも、この本では「ものをパーツで分ける」練習を繰り返し繰り返し行います。
なので、本書の和柄モチーフを全部つくる頃には気づいたら「ものをパーツで分けて考える」ことができるようになっています。
わたし自身、Illustratorができなくてずっと暗闇の中でもがいていたので、この考え方が身についたことで、やっと光明が見いだせて、大興奮しました(ノ*>∀<)ノ
理由②:難易度が適切。よく使う機能に集中して着実にレベルアップできる
もう一つ、『Illustratorジャパンメソッド』のすごいところ。
それは、ただの”円(●)”を描くことから始まるところです。
誰でも描ける「円」から始まり、着実にレベルアップ

『Illustratorジャパンメソッド』のpp.6-7より。
このように、『Illustratorジャパンメソッド』の1ページ目は、円を描くところから始まります。
「いや、さすがに”円(●)”くらい描けるよ!!」
って、最初はわたしも思いましたが。笑
(というか和柄として“●”に「円相」という名前があったのにオドロキ!)
しかし、ただの”円(●)”を侮ることなかれ。
ただの”円(●)”だって、イラレではいろいろな描き方があるんです。
そして次の段階。”円(●)”を少し応用して、パスのオフセットを使ってみると、こんな形が作れます。
このように本書では、後のページにいくに従って、取り上げられる和柄のモチーフの作成難易度が高くなっていきます。
そして、「前に学んだ機能を使った上で、復習をしながら、同時に少しずつ新しい知識を追加して、徐々に難しい形が作れるようになっていく」という並びになっているのです。
難易度の上げ方が絶妙
簡単なモチーフを作ることから始めて、少しずつ、少しずつ、難しい形が作れるようになっていく・・・。
本書は、この難易度の上げかたが絶妙です。
最初から順番につくっていくと、気づいたらこんな難しい形もつくれるようになっていた!という感じ。
例えば、同じ円でもこんな円。
いきなり三つ金輪をつくれと言われたら「え・・・っ」と尻込みするかもしれませんが、段階的に難易度がアップしていくので「前やったやつの応用だ〜」というノリで、抵抗なくつくっていけます。
自然にイラレの基本機能が網羅的に習得できる
こうやってモチーフを作っていく過程で、イラレでよく使う機能が自然と身についてしまうのも本書のいいところです。
例えば、イラレで概念も含めて理解するのが難しいパスのオフセットとアピアランスも、本書では死ぬほどやるので、いつの間にか習得できます。
また、ベジェ曲線もイラレ初心者には強敵です。ベジェ曲線はメインでは登場しないのですが、要所要所で出てくるので、気づいたらそれなりにできるようになっていました。
ということを踏まえて、再びこのイラストを見てみると、パスのオフセットもアピアランスもベジェ曲線もバリバリ使って作っています。
わたしが『Illustratorジャパンメソッド』に、足を向けて眠れないわけが、お分かりいただけたでしょうか。笑
理由③:和柄素材が成果物として残るため、達成感に満たされる
そして、『Illustratorジャパンメソッド』を最後までやりきった人へのご褒美!
それは、今すぐにでも使える、89個もの和柄アイコンです!
(やったーーーー!!!!)
「これ全部自分で作ったんだ・・・」って、感慨深く浸っていいんですよ!! 笑
成果物が残っていると、やりきった感が半端ないし、本当に自信になりますよね。
それに、汎用的な素材なので、こんな感じで、いくらでもイラストに使うことができます。(柄自体は伝統的なものなので、著作権はなし)

本書で実際に作った和柄を使って作ってみました╰(*´︶`*)╯
ちなみに、↑のイラストの背景に使っている「グラデーションパターンの作り方」は、別記事で解説しているので、興味のある方はどうぞ☆
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おわりに:良書と気合いさえあれば、Illustratorは必ず習得できる
冒頭にも書いたけれど、わたしは「イラレって、初心者には難しいよね・・・」と、今でも全力で思ってます。笑
でも、良き指導者や、良書との出会いがあれば、そして諦めなければ、イラレは必ず習得できるとも思っています。(今思い返せば、専門学生時代もきっと良い先生がいたんだと思います。でも、ぜんぜん先生に質問できなかったんだ。イラレができなすぎて、何を質問したら良いかわからないレベルだったから・・・)
一時はイラレを起動するのもイヤになっていたザ・落ちこぼれのわたしでも、とりあえずこれくらいは作れるようになったくらいなので、あせらなくて大丈夫!

まずは確実に、順番に、基本操作を身につけていくことです。2〜3日集中して頑張って、基本操作さえ身につけてしまえば、あとは、つくるのがどんどん楽しくなりますよ( *´꒳`*)
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy