
東京のすみっこより愛をこめて。fummyです😊💡
ふと「いまどんな本が売れているのか」を調べていて目に止まったのですが、2017年には、自己啓発本の『嫌われる勇気』が累計158万部を達成。ホリエモンの『多動力
』も、2017年だけで24万部売れたそうです。(*1) 出版業界では「10万部に届けば一般的にベストセラーといえる」そう(*2)なので、かなりすごいことだと言えます。
このように、日本人がかなり好んで読んでいるといえる「自己啓発本」。
実はわたしも、一時期はまって、自己啓発本やその類の本を20冊以上読みました。
しかし一方で、自己啓発本・成功本は「読んでも意味がない」とか「ゴミ箱に捨てるべき」(!)という過激なご意見も、ネットではちらほら目にします(笑)。
こんなに読まれているのに、自己啓発本って、読んでも意味がないんでしょうか?
実際20冊以上読んでみての所感としては、「読んでも意味がない」という意見も非常に理解できます(笑)。しかし、考え方や使い方によっては「役に立つ」し、実際わたしにとっては「読んだ意味があった」とも思っています。
というわけで、具体的に自己啓発本を読んで得られた3つのことについて書いていきたいと思います!自己啓発本の活用方法について、少しでもヒントになれば幸いです。
*1:書評専門紙『週刊読書人ウェブ』の記事「2017年 出版 動向 児童書・学参が好調、雑誌かつてない落ち込み、輸配送問題など」を参照。
URL: https://dokushojin.com/article.html?i=2584 (2018/4/5確認)
*2:『出版TIMES』の記事「ベストセラーは何万部から?意味と基準、調べ方【日本のトップ10も紹介】」を参照。
URL: https://kagiroi.com/publishing-times/1551/ (2018/4/5確認)
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目次
得られたこと①:単純に「本を読む能力」を回復できた
一番はじめにお話ししたいことは、実は本の内容は一切関係ありません(笑)
自己啓発本について、まず第一に言えることは、出版年が最近のものになればなるほど、総じて「読みやすい」ということだと思います。なぜなら、万人に読みやすい文字の大きさとレイアウト・平易な文章で、成功哲学をわかりやすいメッセージで説いているからです。
この手軽さこそが、わたしにとっては救いになりました。
かつてとあるIT企業に勤めていたのですが、そこでは連日22時までの激務(ときには終電コース)が当たり前でした。根性が足りないだけと言われればそれまでですが、この時は本当に仕事以外で何かをする気力を失っていて、本なんてほとんど読んでいませんでした。
会社を辞めたあと、「時間ができた!」と嬉々として積ん読していた本を読もうとして、まったく読めなくなっていることに愕然としました。本を一冊読みきるための気力と、読解力がいちじるしく低下していました。
そんなときに、読みやすい自己啓発本を、それなりにまとまった量読んだことによって、「一冊読みきる」という成功体験を積み重ねることができました。
これが自信にもなったし、結果的に読解力と気力のリハビリができたのです。
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得られたこと②:「よくきく成功哲学」に対して、鵜呑みではない自分なりの理解ができた
わたしがこれまでに読んだ自己啓発本は、ロバート・キヨサキさん、ナポレオン・ヒル、ホリエモン、本田健さん・・・などが書かれたものです。目についたところから手にして読みました。
自己啓発本を読んでいると、たぶん10冊前後くらいから、「なんだか同じことが書いてあるな・・・」と気づき始めると思います(笑)。
著者が違っても、根底にあるメッセージはほとんど同じだからです。
これが、「自己啓発本を読んでも意味がない」と言われる所以だと思います。
ただ、メッセージが共通しているのはよいこともあります。
さすがに20冊分似たようなメッセージを浴びたので、成功哲学と呼ばれるものをひととおりインストールできました。そして、ネット上などでは成功哲学のワンフレーズだけが、偉人の言葉ののように広まっていることがよくあるのですが、「その言葉を表面的に受け取って鵜呑みにしてしまうと危険だ」ということを、理解することができました。
例をあげたほうがわかりやすいと思うので、代表として、2つ挙げてみます!
例1:思考は現実化する。だから「大きすぎるくらいの夢」を持つこと。
これ、よく聞きませんか?
いわゆる引き寄せの法則です。
この言葉、決して間違ってはいません。自分の限界を過小評価しないように、壮大な夢を持つことはいいことなんです。が、大きな夢を持って妄想ばかりしていると、理想と現実とのギャップが激しすぎて、やる気がなくなります。(実体験)
壮大な夢に対して、自分の歩むスピードが遅すぎるからです。
わたし自身、それで一時期パンクしかけてしまい、いろいろなものを投げ出して無気力状態になっていました。いまは落ち着いて、元気でブログを書いていますが(笑)。
大きな夢を描いた上で、それを実現する方法を具体化していかなければなりません。千里の道も一歩から。あせってはいけません。地に足のついた、身近な小さな目標の設定と達成を積み重ねていくことが、夢を叶える体力づくりにもなりますし、自信にもなります。
例2:そのままのあなたでいい。
これも成功本でよく見かけるメッセージですが、人によっては成長を止める呪いになります。
「そのままのあなたでいい=なにもしなくていい」と捉える危険があるからです。
当たり前の話かもしれませんが、そんなわけはありません。
このフレーズが言わんとしていることは、
そのままのあなたでいい
=本来のあなたでいい
=周りの目を気にして自分にブレーキを設ける必要はない
=自分の本当に望むことを叶えるために学んだり行動したりしてもいい
ということです。
次の項目でもお話ししますが、成長することは人の権利だと思います。
毎日ほんの少しでも新しいことを知ったり、できることを増やして、昨日の自分とは違う自分になれることこそが楽しいことだと、思っています!
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得られたこと③:「自分にとっての一冊」を見つけられた
ここまで自己啓発本についてあまりいい印象のことを書いていないような気がしていますが、自己啓発本の一番のよいところは、「読むと自己を啓発できて、モチベーションが上がったり、やる気が出ること」だと思います。なので、自分を鼓舞したい、「ここぞというときに読む本」が手元にあると、心強いのではないでしょうか。
20冊ほど読んでよかったことは、「これが一番!」という「わたしにとっての一冊」を見つけることができ、最終的に、「これさえあればいい」と確信が持てたことです。
ちなみに「わたしにとっての一冊」は、こちらです。
『葉っぱのフレディ』の作者、レオ・バスカリアの『”自分らしさ”を愛せますか』です。
実はこれ、高校生のときの倫理の課題図書でした。当時はとりあえずパパッと読んで適当に感想を書いて提出してしまったけれど、数年ごとに読み返すと、ピンとくる言葉がどんどん増えていきます。
素晴らしい本だとは思いますが、かといって「絶対おすすめ〜!」と言うつもりはありません。やっぱり、人によって合う・合わないはあると思います。
例えば、本田健さんの著書は「お金」にフォーカスしているのに対して、レオ・バスカリアは「愛」にフォーカスしているので、「綺麗事ばかりならべて!」って思う人もいるかもしれない。
ただ、わたしがこの本を気に入っているのは、むやみに「そのままのあなたでいい」って言わないところです(笑)。
「なぜ人は成長しつづけなければならないのか」が、随所に書かれています。
というわけで、私たちを互いに近づけるのは共通点であり、私たちの結びつきを持続させるのは新しさなのである。
賢明になろう。つねに励み、つねに生き生きと新しい考えをとりいれて成長し、自分を育てよう。はじめから、どうなるかわかっていると思いこんだりするのはやめよう。ーレオ バスカリア『“自分らしさ”を愛せますか
』三笠書房、1999年、p.150。
「何かを学んだら、人と共感できることが増える。もっと学べば、人に与えることができる。だから人が学ぶことは義務でもあり、喜びであるんだ」ということを、彼はこの本の中で繰り返し述べています。
この本は、今のわたしにとって「優しい気持ちになりたいとき」とか「自分に自信がなくなっているとき」に開きたくなる本になっています。
自分だけの一冊をみつけることができれば、それは人生の支えになります。
もう、自分を奮いたたせたいときは、これだけあればよいのです。
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まとめ

もしも、これを読んでくださったあなたが、いままさに自己啓発本にはまっているのだとしたら、それは決して意味のないことではなく、おそらく必要な時間なのだと思います。かつて、わたし自身もそうだったので。
でも、いつまでもそこに止まらず、どうか「卒業するため」に自己啓発本を読んでいっていただきたいと願っています。
そのためには、これまでみてきたように、
- 本を読む能力を回復する。(※衰えている方限定)
- 「よくきく成功哲学」に対して、鵜呑みではない自分なりの理解を見つける。
- 「自分にとっての一冊」をみつける。
を意識していただけたらいいんじゃないかと思います。
少しでもヒントになったら嬉しいです!
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy