【英語多読】『ハリー・ポッター』の原書を「辞書なし」で読むために、必要な読書量とやることのまとめ

東京のすみっこより愛をこめて。fummyです😊💡

タイトルにあるように、実は、わたしが英語多読を始めた目的は、大大大好きな『ハリー・ポッター』シリーズの原書を「辞書なし」でスラスラ読めるようにすることです!

なので、今回は、

  • 『ハリー・ポッター』の原書はどのくらい難しいのか?
  • 『ハリー・ポッター』を辞書なしで読むために必要な読書量
  • その読書量を達成するまでにやるべきことのロードマップ(多読計画)

をまとめてみました。

特に多読を始めたばかりで、

どの程度のレベルの本を何冊くらい読んだらいいの?
具体的にどういう本を読んでいけばいいの?

という方には、役に立つ記事なのではないかと思います!

『ハリー・ポッター』好きの同志はもちろん、同程度の洋書を辞書なしで読めるようになりたい方も、参考にしていただければ嬉しく思います!

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『ハリー・ポッター』の原書は難しい? 〜現時点での体感について〜

ハリー・ポッター, Harry Potter, 洋書多読, 英語多読

さっそくですが、『ハリー・ポッター』の原書は、どの程度の難易度なのでしょうか。

ひとまず、手元にある『ハリー・ポッター』の原書をめくってみて、多読開始前の時点での印象を書き残しておきたいと思います。ちなみに、わたしの多読開始前の英語力については、こちらの記事で画像つきで触れていますが・・・まあ、英語苦手です(笑)。

持っている『ハリー・ポッター』の原書はこちらです。

グリフィンドールエディションに大興奮し、ワクワクしながら本を開きます。

が・・・。

ぜんぜんわからない・・・。(予測してた!)

ちなみにわたしは、邦訳版の1〜5巻は、繰り返し3〜4回読んだくらいの「ハリー・ポッター好き」です。

なので、ほとんどのシーンの情景は目に浮かぶし、主要なセリフもあの邦訳版の独特な口調とともによみがえってきます(笑)。

それでも「これはツライ」と感じました。

具体的にいうと、『Harry Potter and the Philosopher’s Stone』は、物語の部分が332ページあります。「辞書を引きながらなら読めなくはないけど、たぶん頑張って1日5〜6ページくらい読むのが限度だから、二ヶ月以上かかるな」と感じました。

しかも、英語を目で追っても、紙の上でうわすべりするばかりで、ぜんっぜん身体になじんでこない。このまま原書で読んでも、理解があいまいなまま、不完全燃焼でストレスがたまりそうです。

創造主(ローリング女史)のつむぐ言葉で、ハリーたちの冒険を、ネイティブレベルの理解で楽しみたい。・・・生きているうちに!!

そんなわけで、「ゼロから英語を身体に染み込ませよう」と決意したのでした。

ちなみに、『ハリー・ポッター』の6〜7巻は1回ずつしか読んでません。察してください(笑)。
(最愛のキャラクターが、5巻で殉職したからです〜;;)(T_T)(T_T)

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『Harry Potter』を原書で読むのに必要な読書量

そもそも英語多読とは、辞書を使わなくても読めるレベルの洋書から読み始め、それを大量に読みながら徐々に本のレベルを上げていくことで、無理なく楽しく難易度の高い洋書も自然に読めるようになる、という英語学習法です。

つまりは、スタートが「文字のほとんどない絵本」だったとしても、徐々に本のレベルを上げていくことで、気づいたら『ハリー・ポッター』が辞書なしで読めるようになっているということです!!

それでは、『ハリー・ポッター』の原書は具体的にどの程度の難易度で、辞書なしで読めるレベルになるには、どのくらいの読書量が必要なのでしょうか。

結論から言いますと、『ハリー・ポッター』は、多読用の基本洋書のなかで最高難度です。

英語多読を推進している団体「英語多読研究会SSS」が、ありがたいことに、多読用の基本洋書としておすすめの洋書をピックアップするとともに、読みやすさレベル(Yomiyasusa Level = YL)で分類してくれています。
また、どのレベルの本をどれだけ読んだら次のレベルに移るとよいかという目安も提示してくれています。

以下は、英語多読研究会SSSのWebサイトの「英語初級・中級者に対するSSS英語学習法の多読法」のページから抜粋させていただきました。

【英語多読の進め方の目安】

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
0 200-250 1000 30 30,000 30,000
1 300-400 3000 30 90,000 120,000
2 600-800 7000 50 350,000 470,000
3 1000-1300 11000 50 550,000 1,020,000
4 1400-1900 20000 15 300,000 1,320,000
5 1800-2800 28000 10 280,000 1,600,000
6 2200-3800 30000 10 300,000 1,900,000
7 4000-5000 50000 2 100,000 2,000,000
8 4000-5000 100000 2 200,000 2,200,000
9 4000-5000 180000 1 180,000 2,380,000

上記の表の一番左側の「難易度(Level)」が読みやすさレベル(YL)に当たりますが、『ハリー・ポッター』シリーズは、最高難度の「レベル9」に分類されています。

ちなみに、哲学史の入門書としても使えるファンタジー小説として有名な『Sophie’s World』なんかも「レベル9」に分類されています。
おそらく『ハリー・ポッター』シリーズは、魔法用語が多いために難易度が高めなんだと推測しますが、これをみる限り、『ハリー・ポッター』が読めれば、英語の小説はほとんど読めてしまいそうです。

そして、『ハリー・ポッター』に到達するまでに必要な読書量はというと、「レベル8」までの累計総語数を達成する必要があります。

・・・220万語。

めまいがしましたか?

わたしは軽く目の前が真っ暗になりました(笑)。

でも、絶望するにはまだ早いです!作戦を考えていきましょう!

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まずは100万語を目指す!

『ハリー・ポッター』シリーズを辞書なしで読めるようになるためには、220万語の読書量が必要だとわかり、絶望されたかもしれません。

しかし、「英語多読研究会SSS」のページをよくよく読んでみると、こんな記載を発見しました。

レベル3が多読を一生の楽しみにできるかどうかの最大の山場です. このレベル3で100万語を達成したら,それ以降は,順調に200万語でも300万語でも読み続けることができます.

英語多読研究会SSS, 「SSS推薦・多読用基本洋書のご紹介」より。(2018/9/18確認)

『ハリー・ポッター』シリーズはレベル9です。

しかし、「英語多読研究会SSS」いわく、レベル9よりもずっと難易度の低いレベル3で100万語が達成できる。しかも、100万語を達成したら、あとは200万語でも300万語でも加速度的に読み続けることができるということです。

これは「英語多読研究会SSS」の長年の研究成果からおっしゃっていることなので、信じましょう!(ひとまずWebサイトの開設が2002年とあるので少なくとも15年以上の実績)

それでは、レベル3達成までを目標として、もう一度「英語多読の進め方の目安」の表を見てみましょう。

【英語多読の進め方の目安(100万語まで)】

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
0 200-250 1000 30 30,000 30,000
1 300-400 3000 30 90,000 120,000
2 600-800 7000 50 350,000 470,000
3 1000-1300 11000 50 550,000 1,020,000

「基本単語数」は、語彙レベルのこと。
この数が大きいほど、本に使われている「語彙が豊富」、つまり難しい単語が登場するということになります。

レベル9が基本単語数4000-5000だったのに対し、レベル3は1000-1300です。
レベル9よりも圧倒的にやさしい本で100万語なら、だいぶ実現の見込みがありそうな気がします!

千里の道も一歩から。まずは100万語を目指しましょう!

次項から、具体的に何を読み進めればよいか、計画を立てて行きます。

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100万語までの英語多読計画

「まずは100万語を目指す」と決めたところで、多読計画を立ててみました。

各レベルごとに「読書語数」を達成していきます!

レベル0:3万語

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
0 200-250 1000 30 30,000 30,000

ここでは3万語を目指します。

最初は、子ども向けの絵本を中心とした洋書から始め、ある程度読み進めたら、Graded Readers(GR, 英語学習者向けに語彙と語数を制限した洋書)の簡単なものを読んでいきます。

具体的には、以下のものを読みます。

  1. Oxford Owl」で子ども向けの洋書100冊前後(およそ2万6000語)
  2. Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 1」を15冊(1万531語)

ちなみに、「Oxford Owl」と「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)」については、下記で詳細を書いています。

Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)は、かなりおすすめです。

イラストと文がかなりマッチしているため「GRの中でも特に読みやすい」と評判で、実際にスラスラ読めます。また、「シリーズのほとんどがイギリス英語で書かれている」点が、よいです。『ハリー・ポッター』シリーズがイギリス英語なので!

これでまず、3万6531語が達成できます。

語数の参考Webサイト
  • Oxford Owl ・・・ 手動でカウント(笑)
  • Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)・・・2017年版カタログ

レベル1:9万語(累計12万語)

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
1 300-400 3000 30 90,000 120,000

ここでは9万語(累計12万語)を目指します。
実はこの記事を書いている現在、このレベルを読み進めています。

Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2(Beginner)のシリーズが35冊あるのですが、それを全部読むと、余裕で9万語を超えてしまいます。本の難易度的にはYLのでいうレベル2に近いものもあるので、9万語を超えてしまった分は、次の「レベル2の読書語数」に含めてしまおうと思います。

具体的には、以下のものを読みます。

  1. 「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2」32ページのもの12冊(2万8739語)
  2. 「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2」64ページのもの23冊(19万5013語)

これで、22万3752語(累計26万283語)が達成できます。

語数の参考Webサイト

レベル2:35万語(累計47万語)

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
2 600-800 7000 50 350,000 470,000

ここでは35万語(累計47万語)を目指します。

とはいえ、「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2」を読みきった場合、すでに26万283語読んでいるはずなので、目標は21万語です。

実は「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 3」は、YLで言うと次の「レベル3」にあたるので、ここでは読みません。別のシリーズを読むことにします。

具体的には、以下のものを読みます。

  1. Compass Classic ReadersのLevel 1」を10冊(37976語)
  2. Ladder Series(ラダーシリーズ)のLevel 1」を29冊(189850語)

「Compass Classic Readers」は、『ドリトル先生』が気になるので読むことにしました。「Ladder Series(ラダーシリーズ)のLevel 1」は、『走れメロス』や『ごんぎつね』など、日本の物語が英語化されているのが気になります。

また、クラシック(古典)のシリーズを読んでいると、あるシリーズで読んだ古典が別のシリーズで登場したりして、どうしてもラインナップが重なってしまうので(オー・ヘンリーとかディケンズとか童話とか・・・)、もしも飽きてたら、以下のものを織り交ぜようと思います。

  1. Cambridge English ReadersのLevel 2」を12冊(10万6888語)
  2. Marvin Redpost #1〜#5」を5冊(2万8502語)
  3. Penguin Young Readers Level 4」
  4. Step into Reading Level 4」

一応、ここでは飽きずに、「Compass Classic ReadersのLevel 1」と「ラダーシリーズのLevel 1」を読んだと仮定します。

これで、22万7826語(累計48万8109語)が達成できます。

語数の参考Webサイト

レベル3:53万語(累計100万語)

難易度 (Level) 基本単語数 総単語数(/冊) 読む冊数 読書語数 累計読書語数
3 1000-1300 11000 50 550,000 1,020,000

ここでは53万語(累計100万語)を目指します。

具体的には、以下のものを読みます。

  1. 「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 3」を32冊(33万7686語)
  2. 「Compass Classic ReadersのLevel 2〜3」を19冊(20万145語)
  3. 「Ladder Series(ラダーシリーズ)のLevel 2」を29冊(26万5630語)

マクミランリーダーズとCompass Classic Readersで53万語行くのですが、例によって予備でラダーシリーズもいれています。

これで、計算上53万7831語(累計102万5940語)が達成できます。
(※ラダーシリーズを含めていません)

語数の参考Webサイト

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まとめ

ハリー・ポッター, Harry Potter, 洋書多読, 英語多読

『ハリー・ポッター』シリーズを原書でスラスラ読めるようにするため、まずは100万語を達成する計画を立ててきました。

100万語というと、一見、途方もない道のりのような気がします。

しかし、ここまで見てきて気づいたのは、

  1. Oxford Owl」で子ども向けの洋書100冊前後(およそ2万6000語)
  2. Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 1〜3」を82冊(57万1969語)
  3. Compass Classic ReadersのLevel 1〜3」を29冊(23万8121語)
  4. Ladder Series(ラダーシリーズ)のLevel 1」を29冊(18万9850語)

で、100万語(102万5940語)に到達するということです。

英語学習者用のGraded Readersの、低めのレベルの本をたくさん読むことで100万語・・・。なんだかできそうな気がしてきませんか。

ひとまず、計画を立てたら、あとは時間を作ってやるしかありません!
このブログで達成状況をご報告できたらと思います。

もしも100万語に挑戦中の方がこれを読んでくださっていたら、ぜひ一緒にがんばりましょう!
わたしも、ポッタリアンの意地にかけて(笑)、がんばります!!

それでは、今日も素敵な一日を!

fummy

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