東京のすみっこより愛をこめて。fummyです😊💡
英語多読、楽しんでいますか?
わたしも、100万語達成を目指して、多読を今まさに進めているところです^^
(英語多読100万語までのロードマップはこちらを参照ください)
でも「100万語」と一言で言っても、見るからに大変そうなイメージですよね。多読をこれから始めようという方も、「そんなに時間をかけてまでやったとして、多読って本当に効果あるの?」と気になってしまうのではないでしょうか。
そんなわけで僭越ながら、今まさに多読を進めている、ちょうどよいサンプルがここにおりますので(笑)、目標読書量を達成するごとに、どのくらい英語力(リーディング力、リスニング力、スピーキング力)が向上したかを、「経過報告」という形で順次ご報告していきます!(※ライティングは普段やっていないので省略します)
- レベル0:3万語
- レベル1:累計12万語( + 9万語)
- レベル2:累計47万語( + 35万語)
- レベル3:累計100万語( + 53万語)
今回は一番はじめの3万語(レベル0)です。
100万語という目標からみると「たった3万語」と思われるかもしれませんが、これだけでも、実施する前と比べて、明らかに英語の基礎力がついたと実感しています。
多読を始めた方、いままさに進めている方の励みになれば嬉しいです!
一緒にがんばりましょう!!
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英語多読「3万語(レベル0)達成」までにやったこと
まず前提として、もしも、「YL(Yomiyasusa Level)とは何か?」ということや、「なぜ、レベル0では3万語を読むのか」ということについて疑問に思われる方がいらっしゃったら、以下の多読計画を参考にしていただきたいと思います。
3万語(レベル0)達成までに具体的に読んだもの
3万語を達成するまでには、具体的には、以下のものを読みました。
ちなみに、本当にレベル0の、「文字のない絵本」からスタートしてます!
- 「Oxford Owl」で、「Oxford Level 8」までの洋書100冊前後(およそ2万6000語)
- 「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 1」を15冊(1万531語)
これで、3万6531語になります。
「Oxford Owl」と「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)」については、下記で詳細を書いています。それぞれの洋書のサンプルや、印象に残った英語表現のサンプルも載せていますので、よかったら参考にしてみてください!
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英語多読をはじめる前の英語力
恥をさらすことになりますが、今後成長の過程を観察していくためにも、最初にこれを書いておきますね。書いてみると、結構ヒドイですね(笑)。
まあ、こうやって「英語でやりたいことはたくさんあるのに何もできない」ことに気づいて、一度地の底まで絶望したことが「英語をゼロからやり直そう」と奮起したきっかけですよ・・・。
英語多読前のリーディング力:初級者向けの洋書も困難
わたしは大学時代は文系学生だったので、英語の論文を辞書を引きつつ(とても苦労しながら)読んだりした経験は一応あります。
ですが、卒業後に国内のIT系企業に就職して以来、6年ほど英語からすっかり離れていたので、おもしろいくらいに英語力はリセットされていました。見覚えのある単語もぜんぜん意味が出てこない・・・!(散々すぎて思わず笑ってしまいました。笑)
いまも別に普段英語に親しんでいるわけではないので、『ハリー・ポッター』の原書はもちろん歯が立ちませんでしたし、多読を実際に開始する前に、こちらを初めて見たときに「うわっ」と思いました。
Mark Twain Adventures of Huckleberry Finn, Macmillan Education, 2005, pp.4-5, 10-11.
これはなにかと言いますと、Graded Readers(英語学習者用に、語彙と総単語数を制限した洋書)のひとつである、Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2(Beginner)の本です。レベルとしてはYL1.0〜1.9に相当し、初級者向け、基本語彙600語、総語数6000〜10000語程度です(マクミランリーダーズのカタログより)。
パラパラとめくった感じ、わからない単語や表現はもちろん散見されるし、文字だけのページだってそこそこあるし、長い(※64ページあります)し、「読める気がしない・・・」と思いました。
まとめると、「辞書なし」を前提としたリーディング力は「初級者向けの洋書も困難」というところですね。
英語多読前のスピーキング力:ほぼゼロ
実は、英語多読を始める前に、いま流行りのオンライン英会話に一ヶ月だけ手を出してみたんです。
本当に恐ろしいくらいに話せなかったです。もう少しなんとかなると思ったんですが、外国人の方を前にすると、反射的に口から出てくるのは「I’m fine」と「Yes.」と「No.」くらいです。(冗談じゃなく)
「I’m fine」と「Yes.」と「No.」と愛想笑いでやり過ごすしかない30分がもう耐えきれなくなって、一ヶ月で休会してしまいました。果たして再開できるんでしょうか。休会しても費用がかからないのがありがたいところですが・・・。
まとめると、スピーキング力は「ほぼゼロ」ですね!(T_T)
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英語多読3万語達成後の効果:リーディング力【効果あり!】
多読をはじめる前は「うわっ」とドン引きしたマクミランリーダーズ「Level 2(Beginner)」なのですが、3万語を達成した今となっては、単語もだいたいわかるし、特に苦もなく読めます。
Mark Twain Adventures of Huckleberry Finn, Macmillan Education, 2005, pp.4-5, 10-11.
この記事を書いている今は、3万語が終わったので、次の累計12万語(YL1.0〜1.9)に挑戦中です。なので、ちょうどこのレベルの本を読み進めているのですが、辞書を使わず、1ページあたり2〜4分で読めています。(暗号の理解とか、ストーリーによって読みづらいものもあるので4分くらいかかることもあります)
単語力が上がったのもありますが、やはり「前置詞の意味が感覚的に理解できるようになってきたこと」や、「繰り返し出てくる英語表現を目で見てすぐに理解できるようになったこと」が大きいです。
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英語多読3万語達成後の効果:リスニング力【効果なし】
わたしの英語多読の到達目標の一つは「『ハリー・ポッター』を辞書なしで楽しめるようになること」ですが、それ以外にもあります。そのうちの一つがこちら。
“RWBY Chapter 1: Ruby Rose | Rooster Teeth” © Rooster Teeth
『RWBY』という、アメリカ人の制作したアニメです。全編英語。ジャパニメーションにかなり影響を受けていて、ホグワーツっぽい魔法学校のようなものも登場します(笑)。ファンタジーで面白いんです・・・!
「『RWBY』の英語字幕をセリフの速度で理解できるようにする」というのが裏テーマです。
ちなみに、現時点では全然聞き取れないし、全然字幕スピードについていけません(笑)。多読前とほとんど変わらず、ですね。
英語多読ではリスニングのトレーニングはしていませんが、多読を通じて語彙力をつけ、英語を読む速度をあげれば、英語のセリフの早さで英語字幕を追うことができるようになると想定しています。
そうなったら『RWBY』をひたすら見ているだけでリスニング力も鍛えられて、総合的に英語ができるようになるってことですよね!精進します!
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英語多読3万語達成後の効果:スピーキング力【効果なし】
英語の基礎力が上がっているのは実感していますが、特に「話せそう!」というような感覚はないです。なので、オンライン英会話もまだ休会したままです。
これもリスニングと同様、3万語を達成する前と後では特に変化がないですね。経過を観察します。
・・・そして、経過観察の結果、なんとスピーキング力に思わぬ変化が現れました!以下からご覧くださいませ(2018年12月追記)。
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番外編:『ハリー・ポッター』の原書への効果
英語多読を始める前に『ハリー・ポッターと賢者の石』の原書を購入しまして、とりあえず「CHAPTER 1」だけ辞書を引きながらなんとか読んだんです。意味のわからない単語を書き出しながらやったので、1ページにつき1時間以上かかりましたが。
なので、3万語を達成したいま、まだ無謀かもしれませんが、『ハリー・ポッター』が読みやすくなったかどうかを少し検証してみたいと思います。一応、効果と呼べそうなものは2点ほどありました。
効果①:「多読前にはわからなかった英語表現」のうち10%が理解できるようになった
このとても素敵な装丁の本を読んでいます。当時の記録を見ると、「CHAPTER 1」だけで、合計で224個の単語や表現を調べていました。
この224個のうち、多読をしたことによって完全に意味がわかるようになった単語が23個ありました。
3万語達成の時点ですでに、『ハリー・ポッター』で「多読前は知らなかった表現」のうちおよそ10%が、完全に理解できるようになっていたのです。
「CHAPTER 1」は18ページあるので、多読以前は1ページあたり12〜13個調べていたのが、このうち1ページあたり1〜2個は、調べなくても済むようになったということです。
効果②:『ハリー・ポッター』と多読の語彙の親和性が高くモチベーションが上がる
『ハリー・ポッター』の精読は、引き続き気が向いたときにゆるゆると行なっているのですが、英語多読をしていて学んだ表現に遭遇することが頻繁にあって、そのたびに嬉しい気持ちになっています(笑)。
例えば”go“は「行く」という意味の動詞ですが、イギリス英語の口語表現で名詞として使われると、「わたしの番」のような意味になります。かなり易しい単語ですが、受験英語ではあまりお目にかからない使い方です。
こんな感じで使います。Kipperという少年が動物のモノマネをして、何の動物か当てるクイズ大会をしています。
Kipper had a go at the quiz.
“I am long and thin, with no legs.”[日本語訳(拙訳)]
クイズは、キッパーの番でした。
「長くて、細くて、足がないもの、なーんだ!」ーOxford Reading Tree: Level 2, QuizOxford University Press, 2011.
これが、『ハリー・ポッター』の序盤で出てきます。ちょっと訳しにくいのですが、”have a go“で、「自分の番が回ってくる」ようなイメージです。意味がしっかりわかるので、嬉しくなります。
‘You could just leave me here,’ Harry put in hopefully
(he’d be able to watch what he wanted on television for a change and even have a go on Dudley’s computer).[日本語訳(拙訳)]
「ぼくをここに置いていけばいいよ」と、ハリーが期待をこめて口を挟みました。 (いつもと違って、自分の見たいテレビ番組を見られるかもしれないし、もしかしたらダドリーのコンピュータをいじる機会だってあるかもしれないのでした)ーJ. K. Rowling, Harry Potter and the Philosopher’s Stone – Gryffindor Edition, Bloomsbury Childrens Books, 2017, p.24
この他にも、「”tortoise(陸生の小さいカメ)”なんていう単語、そうそう使わないよなー」と思ってたのが、『ハリー・ポッター』で出てきたりなんてこともありました(笑)。
多読を進めれば進めるほど、どんどん『ハリー・ポッター』が楽になる気がします!
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まとめ:3万語でもリーディング力向上に明らかに効果あり
多読を始めて最初の3万語ですが、可能性を感じていただけましたでしょうか。まとめるとこんな感じです。
- リーディング力:効果あり
- リスニング力:効果なし
- スピーキング力:効果なし
リーディング力は明らかに上がりました!
『ハリー・ポッター』にはまだぜんぜん及ばないものの、多読前には歯が立たなかった初級者向けの洋書である、Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)のLevel 2(Beginner)の本(YL1.0〜1.9、基本語彙600語、総語数6000〜10000語)が辞書なしでスラスラ読めるようになりましたから。
本を読んでいるだけなので、そもそもリーディング力以外の英語力向上を求めてはいけないのかもしれませんが、今後もしかしたら少しでも効果があるかもしれないことを期待しつつ、念のため記載しておきました。
正直、最初の3万語がいちばん大変なのではないかと思っています。
英語に慣れてないからなかなか読み進められないし・・・
最初は一冊50語とか100語とか、多くても200語とかなので、全然語数がかせげないし・・・
自分が前進している感覚がなかなかなくて、1万語がとても遠かったです。
結構つらかったので、わたしは、Oxford Level3〜4(YL0.3〜0.4)の時点で、YL0.9のマクミランリーダーズの「Level 1(Starter)」に手を出したりしていました(笑)。
これで一冊あたり500〜1000語読むことができるので、多読がぐんぐん進んでモチベーションが上がりました!なので、ある程度読み進めて「1万語が遠い」と焦ってしまったときなどには、こういったGraded Readersに手を出してみるのがオススメです。「読めそう」と思ったら、そのまま読んでしまいましょう!
こんな感じで、臨機応変に楽しみながら、英語多読を続けていただけたらと思います。
わたしも『ハリー・ポッター』が原書で読めるように、『RWBY』の英語字幕が追えるようになるように、引き続きがんばります!!
・・・そして、頑張った結果がこちらです。よろしければ続きをどうぞ!
それでは、今日も素敵な一日を!
fummy